■旧司法試験受験生、司法修習生

ロースクール生 匿名座談会

ロースクール(法科大学院)制度が導入され、旧司法試験も並行して行われる中、法曹人口拡大に向けて走り始めた日本。 法曹界をめざす人たちの胸中はいかに。 今回は、関東のロースクール生を中心に集まってもらい、学校のこと、将来のことを思う存分に語っていただいた。

福井秀夫

授業と自分でやる勉強をうまくリンクさせておかないと無理が来てしまう。そうしないと「何で自分はこんなことやっているのか」という疑問をもって三年間過ごすことになってしまいます。不健全だし精神衛生上も良くない。


大学の法学部のときは、法体系や、抽象的な事柄を教えてもらうのが多かったのですが、ロースクールでは、判例なども第一審から出してきて 具体的な事案や事件をぽんと出してきて、そこから「あなたはどう考えますか?」ということをされる。


うちの学校では、希望者のみですがエクスターンが授業に組み込まれています。リーガルクリニックは課外授業です。法律相談などには、何回か参加しました。起訴状の書き方などは、実務家の先生に教わりました。


弁護士会には多数の委員会があり、多くの先生が積極的に活動されているということですね。私も将来弁護士になったら、自分の興味のある分野に所属して、委員会のメンバーになって社会のために活躍したい。


しかし弁護すること自体が批判されるというような風潮はおかしいと思います。少なくとも、そういうシステムを日本は採用しているのです。裁判官、検察官、弁護士という三者がそれぞれの役割を果たすというシステムをとっているんですから。なんであんな人を、事件を、弁護するんだと言われてしまうと、じゃあ、弁護士って何のためにいるのかということになる。


裁判員がやったから正当化される、というのは、いわば国民の自己責任のような話になってしまうでしょう。裁判官を国民の感覚に近づけるというテーゼはあるにしても、それを中に入れてしまっていいのかな、と。むしろ外部に置いておく方が、国民も批判できるし改善もしやすい。